わたし、小早川清香。
教育大学の3年生。
今日からはじまる教育実習。
小学校教諭に絶対になりたいというわけじゃないけど、教育学部に進んだ以上、資格はとっておきたい。
そんな軽い理由で、10年ぶりくらいの母校に帰ってきている。
一日目は、教室の後ろにたって授業を見学するだけなんだけど、突然入ってきた自分という異物に向けられる好奇の視線、それによって、スムーズに進んでいるとは言いがたい授業。
ベテランの教諭でも、新たな興味の対象が入ってくるだけで、こうも大変な状況になるのだということをふつふつと感じている。
子どもたちは、講義で学んできた前提のように動くわけではなく、はじめて相手をする生身の人間というものに四苦八苦だ。
ただ突っ立って見ているだけでも、学校教諭の大変さを身にしみて痛感している。
まだまだ手のかかる1,2年生、体が大きくなって反抗期に入りはじめたりで手に負えなくなる5,6年生。
それに比べたら、3,4年生はある意味いちばん小学生らしく、教員歴の浅い人は、その代に回されることが多い。
わたしも例外じゃなく、3,4年に配属されているが、それでもこの様相だ。
一応、大学で模擬授業の演習こそしているけれど、あんなにスムーズにことが進むわけがない。
ゆくゆくは、子どもたち相手に自分で授業をしなくてはいけないのだと思うと、先が思いやられる続きを読む
教育大学の3年生。
今日からはじまる教育実習。
小学校教諭に絶対になりたいというわけじゃないけど、教育学部に進んだ以上、資格はとっておきたい。
そんな軽い理由で、10年ぶりくらいの母校に帰ってきている。
一日目は、教室の後ろにたって授業を見学するだけなんだけど、突然入ってきた自分という異物に向けられる好奇の視線、それによって、スムーズに進んでいるとは言いがたい授業。
ベテランの教諭でも、新たな興味の対象が入ってくるだけで、こうも大変な状況になるのだということをふつふつと感じている。
子どもたちは、講義で学んできた前提のように動くわけではなく、はじめて相手をする生身の人間というものに四苦八苦だ。
ただ突っ立って見ているだけでも、学校教諭の大変さを身にしみて痛感している。
まだまだ手のかかる1,2年生、体が大きくなって反抗期に入りはじめたりで手に負えなくなる5,6年生。
それに比べたら、3,4年生はある意味いちばん小学生らしく、教員歴の浅い人は、その代に回されることが多い。
わたしも例外じゃなく、3,4年に配属されているが、それでもこの様相だ。
一応、大学で模擬授業の演習こそしているけれど、あんなにスムーズにことが進むわけがない。
ゆくゆくは、子どもたち相手に自分で授業をしなくてはいけないのだと思うと、先が思いやられる続きを読む